ライブドアに賠償請求 年金管理法人 株で損失、48億円

http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200612280036a.nwc

 厚生年金や国民年金の積立金を管理・運用する年金積立金管理運用独立行政法人は27日、保有していたライブドア株式の価格が有価証券報告書の虚偽記載で下落し、多額の損失を出したとして、同社を相手取り、約48億円の損害賠償請求訴訟を東京地裁に起こしたと発表した。

 年金法人は資産運用の一環として東証マザーズ上場のライブドア株を購入し、強制捜査が入った今年1月16日時点で約1427万株を保有していた。虚偽記載の発覚を受けて同月26日までにすべて売却したが、約44億円の売却損が発生したという。

 同法人は、連結経常赤字を黒字と偽るような記載は上場廃止基準に抵触すると指摘。虚偽記載がなければ株を取得しなかったとして、弁護士費用を加えた約48億円を請求することを決めた。訴訟では、運用委託先の三井アセット信託銀行などの三信託銀が原告となる。

事故責任。